【まちの活動ファイル1】フラッグが彩る、康生を訪ねて。



中心市街地のフラッグ活動 / 未来城下町連合さん

季節の節目が訪れるとまちに現れるカラフルなフラッグの数々…
誰が作って、誰が取り付けてくれているんだろう。そう思った瞬間、いつものまちがパッと華やかに見えます。さりげなく私たちの目を楽しませてくれるフラッグ活動に迫りました。

☞旗で一体感のあるまちを目指して。

気に留めてないと見過ごしがちですが、一度、目に入り始めると、「あ、季節が変わったんだな~」と心をウキウキさせてくれるフラッグは、わたしたちの身近な存在になっています。
でもこの旗、いったい誰が作って、取り付けてくれているんだろう…
と不思議に思ったことはありませんか?
実は、フラッグの活動を行っているのは「未来城下町連合」のみなさん。岡崎市の中心市街地の12商店街が連携して、まちを元気にする活動をしている団体です。もともと、このフラッグ事業は、各商店街がそれぞれ行っていたのですが、毎回旗のデザインがバラ
バラ。「せっかくなら同じフラッグにして、まちに統一感を出そう」ということで、未来城下町連合さんが、デザイン選定~発注を全て担い、年に6回フラッグを取り付けることでまちに彩りを添えてくれているのです。

シビコ内でデザインを行った学生さんのプレゼンを聞き、フラッグデザインを選ぶ本間さん。
フラッグはまちの人の手で取り付けられる。

☞デザインをしているのは学生さん?

今回のテーマは「春」。
1月下旬に、フラッグのデザインコンペがシビコ内で行われました。まだコートに身を包んだ学生さんたちが、それぞれに桜や春のお祭りなどをコンセプトに作った、自らのデザインを、未来城下町連合のみなさんに説明していました。
この、街頭にフラッグを取り付ける事業を未来城下町連合さんが始めたのは、平成14年。初めの5年間はデザイン会社に頼んでいましたが、愛知産業大学の先生との交流の中で「学生さんがフラッグデザインを行うことで地域活動に参加する」という提案が通り、以来、この商店街と愛産大のパートナーシップ事業は12~13年も続いています。
毎年6回あるフラッグデザインには、有志のデザイン学科3年生を募り、一人につき一デザインをコンペ形式で選出しています。

参加した愛産大3年生の瀬尾さんは、昨年見た美しい夜桜をきっかけに、藍色と桜色の美しいコントラストが特徴の「船まつり」をイメージしたデザインを手がけました。
実際に街へ訪れて、そこで感じた感覚を大切にしたと言います。
自分の作品がまちに飾られる、そんな経験は学生としてはなかなかないので、選んでもらえると嬉しい、きっと自信になると笑顔。岡崎はレトロで温かい雰囲気がして好きです、と話してくれました。


今回のフラッグのデザインに参加した、愛知産業大学のデザイン学科3年生、瀬尾俊輝さん(右)・山矢栞里さん(中央)・西尾天汰さん(左)

☞学校と地域の関わりの中で得るモノ

実地体験。学生さんたちにとっては、まさにその一言。
実際にフラッグにした時に、色味が違って見えるよ、周りの雰囲気に負けないようにしないといけない、など、これから実際にデザインを仕事にする中でぶつかるであろう問題に対して、貴重なアドバイスをしてくれる未来城下町連合のみなさん。
自由な発想で作ってもらうために、あえて昔のデザインは見せないようにするなど、学生さんの独自性を大切にしつつ、仕事としての高いクオリティに持っていけるよう、導く姿が印象的でした。
学生さんたちは、ただデザインをするのではなく、進んでまちに降り立ち、その中で感じたイメージを取り入れる中で、岡崎・康生という地域に興味や愛着を持つきっかけに。
まちの景観デザインを通して、優しく見守る地域の目と、若い挑戦の心意気が、フラッグにしかと宿っていました。

コメント

このブログの人気の投稿

【リバフロ通信②】東岡崎周辺が一新?!シン・ヒガオカの秘密に迫る

こりんちゃんのエステ体験記#1 【湯上りたまご肌★入門編】

【corin6巻頭特集】康生レトロ図鑑